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【自己変容①】自分の中に眠っている可能性の開花



自己変容には私たちが普段使う「変化」ではなく「変容」という言葉が使われています。

 

今回は日常生活であまり目にすることのない「変容」という言葉にスポットを当て、自己変容のイメージを深めていきたいと思います。



【変化と変容】

 

「変化」がオールマイティーに様々な場面で使われるのに対し、「変容」はより大きな、劇的な変化、本質的、根本的な部分の変化を表す際に使われます。

 

英語で変容はtransformationとなり、サナギになったイモムシが蝶になるプロセスは「transformation into butterfly =蝶への変容」と表現されます。ここで使われる「into」のイメージは「〜の中へ」

 

イモムシが美しい蝶という新たな世界の中へ進んでいく光景が頭に浮かんできます。☆*:.。.☆*:.。.

(創造力豊かにいきましょう☆)

 

ここで注目したいのは、イモムシも蝶も形や生態は変わっても本体は一緒だということ。

 

イモムシの姿からはやがて空に羽ばたく羽や脚が生えてくるなんて想像できないけれど、でもイモムシの体の中にはその可能性が確かに存在しているんです。

 

変容とは外からの影響ではなく、その個体がもともと持っている今まで表面に現れていなかった可能性を、現実世界に引き上げ適応させていくプロセスであり、本人にしかできない変化といえます。

 


【人は自分の意志で自分の生き方を選択できる】


そして虫たちと違うのは私たち人間には無限の可能性が秘められていることです。モンシロチョウの幼虫はモンシロチョウに、アゲハチョウの幼虫はアゲハチョウにしかなれません。


でも人は違います。


自分の意志で自分の人生を選び変えていくことができるんです。もちろんそれゆえ、悩みや苦しみも生まれてしまうのですが、、

 

 

昔「The Fly」邦題がハエ男という人間とハエがミックスしてしまう映画がありました。主人公が発明した機械に偶然ハエが入ってしまい、ハエの能力を手に入れてしまう男の人の話しです。これは変容ではありません。主人公の中に元々ハエになる可能性が備わっていたら怖すぎます。。

 

ちょっと気持ち悪い例えになりましたが、変容というものが、外部の影響ではなく内なる変化だということがわかっていただけたのではないかと思います。(余談ですがこのシリーズ最終章はひどい内容でガッカリでした)

 

流れのついでに、カフカの「変身」も変化の種類で考えてみるとおもしろいですね。ある日突然人間ではなくなっているわけで。これはハエ男とも状況が違います。原題にはmetamorphosis 変態という英語が使われています(ちなみに蝶の変化も生物学的な表現で考えれば変態が最も適しています)。

 

ではシンデレラは・・などなど考え出すと止まりません(๑>◡<๑)

 

 

【「容」には母なるイメージがある】


次にもう一つ別の視点「容」という漢字の意味からも考えてみたいと思います。

 

「容」には、この漢字で使われている宀は家、谷は口に通じることから家や口のように多くのものを「中に入れる」という意味があるそうです。


そして中に入れるのは物だけではなく「包容」「許容」「寛容」など、優しさ、ゆるし、ゆとりといったも含まれます。なかなか深い漢字です。他には中身、形といった意味も併せ持ちます。

 


なんだか「容」が母なるものの雰囲気をまとった大きな存在に思えてきませんか?タロットでいうと女帝のイメージ。深い愛。(ちなみに「包」は胎児をお腹の中に抱えている様子を文字にしたものでそこからつつむという意味になったそうです。)

 

変容が精神的な深い変化を伴う表現に多く使われるのもわかる気がしてきました。蝶への変容もそうですが魂レベルでの変化を表現する言葉といってもいいかもしれません。そうなると女教皇のイメージにもなってきます。

 

色々みてきましたがいかがでしたでしょうか?ここまで読んで下さった方は断然「自己変化」より「自己変容」のほうがしっくり来ているはずです。

 

また、イメージを広げ過ぎでは?と思われるかもしれませんが、どんな物事も色々な角度から考察すればするほど不思議とある一定の意味に繋がってきたりするんです。

 

そして当サロンのように夢などイメージを大切にしたセッションでは、既成概念にとらわれず、こんな感じでイメージの流れにどんどん乗っていくことがとても大切になります。

 

今回は変容と言う意味から自己変容のイメージをお伝えしてみました。

長くなりましたが最後までお読みくださりありがとうございました。

 

現実世界と神的世界をつなぐ女教皇も容のイメージに思えてきました。